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お知らせ

臨床スピリチュアルケア師の資格を志望する方へのご案内

 いつもスピリチュアルケア研究会ちばの活動にご理解いただきありがとうございます。臨床スピリチュアルケア師は、一般社団法人日本スピリチュアルケア学会(以下学会と呼ぶ)が認定する資格です。学会が認めた団体の認定教育プログラムの過程を合格した方が、学会による審査を受けて臨床スピリチュアルケア師の資格を取得できる制度です。

 当研究会は、日本スピリチュアルケア学会「認定教育プログラム」として、学会より正式に承認を得ています。当プログラムの修了者は学会の臨床スピリチャルケア師の資格審査に出願できます。

 臨床スピリチュアルケア師の資格を取得するためには、学会が求める「基礎領域」「専門領域A」「専門領域B」の科目の単位が必要です。下記の一覧表に必要となる履修科目と時間数を掲示してあります。詳細については、学会のホームページをご参照ください。

履修科目・時間数一覧表

基礎領域
1.
思想・宗教・伝統・文化
日本を中心としつつ、広く人類の思想・宗教・伝統・文化に関する基礎的な知識を持つと同時に、その中におけるケア提供者自身を基礎づけているスピリチュアリティの位置づけと特徴についての深い理解につながる教育。特にケアの基礎となる共同体と個人の関係について、その変遷や潜在的可能性への洞察力を養う教育。36時間
2.
心理・力動・援助
個人の成長に関わる個人因子と環境因子への理解、対人関係における社会学的心理学的メカニズムの理解、援助関係における「権力」構造の理解のための教育。社会構築、言語と理解、非指示的療法、傾聴、パターナリズム、自立、自律、投影、転移、逆転移などの基本理念の教育。36時間
専門領域A
スピリチュアリティ論思想・宗教・伝統・文化の歴史性・多様化に基づくスピリチュアリティの体系的教育。24時間
スピリチュアルケア論援助者・対象者間のスピリチュアリティの力動に基づく、ケアの体系的教育。24時間
専門領域B
1.
グループワーク
心理およびスピリチュアリティの次元で起こる、自己及び他者の内的力動と対人的力動を体験的に理解し、効果的にケアを提供できる能力を養う教育。60時間
2.
臨床スーパービジョン
スピリチュアルニーズを理解しケアする臨床力を、個人スーパービジョンならびにグループスーパービジョンを通して育成する教育。
3.
臨床実習
スピリチュアルケアが求められる医療・福祉・教育・産業その他の臨床現場におけるチームケアに参加する。120時間

臨床スピリチュアルケア師の資格を新規取得するためには、上記のような単位取得が必要です。

  1. 基礎領域の1.2.は大学などでの単位取得を確認します。専門領域が違う場合には通信制の大学などで単位取得が可能です。前期・後期がありますので1年間かかることもあります。
  2. スピリチュアルケア専門講座(学会の教育プログラムAに充当)
  3. 連続研修講座Ⅰ、Ⅱ課程(学会の教育プログラム 専門領域B 1及び2に充当)
    1年目/第Ⅰ課程、2年目/第Ⅱ課程となり、2年間を要します。
  4. 医療機関などで臨床実習(学会の教育プログラム 専門領域B 3に充当)
    上記2.~3.を履修合格後に可能となります。

以上のように、単位を取得するためには時間がかかります。講師や事務局と相談しながら上手に時間を作っていかれた方が良いと思います。
臨床スピリチュアルケア師の資格取得を考えている方は、遠慮なくご相談ください。
お待ちしています。